配当金で生活してぇなぁ~!
と妄想しながら、ネットサーフィンをしていたら「配当貴族」というワードに出会った。
そんな方も多いのではないでしょうか?
「配当貴族銘柄」といっても投資パターンは複数あります。
- どんな商品があるのか?
- 商品によってどんな違いがあるのか?
- 実績はどうなのか?
この記事はそういった疑問を解消する内容になっております。
「配当貴族」をマスターして一緒に夢の配当金生活を目指しましょう!
配当貴族とは?

「配当貴族」ってそもそもどんな条件なんだ!?
「配当貴族」とは・・・一般的には「S&P配当貴族指数」のことを言っています。
この指数に組み込まれている銘柄には厳しい条件があります。
- S&P500に組み込まれている銘柄で25年以上連続増配
- 時価総額30億米ドル(約4,000億円)以上
なんか最強そうじゃねぇか!じゃあもうこれに決まりだな!?
おっと、まだ決めつけるのは早いですよ!しっかりとリスクも把握しておきましょう!
配当貴族のデメリット
「配当貴族銘柄」に投資する際は、
- 個別株
- 配当貴族指数連動型
のどちらかを選択する形になります。
初心者の方はまず「指数連動型」から選ぶようにしましょう!
なぜなら「個別株」は1社の決算状況や不祥事などの影響をモロに受けてしまい、リスクが高いからです。
一方「指数連動型」は分散投資されていますので、大きな変動が起こりにくいです。
短期間で爆益は狙えない
「配当貴族銘柄」の強みは「安定感」です。
安定的に配当を長期に渡って受け取り続ける。
というのが基本的な投資スタイルです。
安定しているがゆえに「短期間で爆益!」というのは狙えません。
為替の影響を受ける
「配当貴族」への投資は米国市場への投資です。
円を米ドルに換えて投資を行うので、為替リスクが伴います。
「株価が上がっても、円高になってトータルではマイナス」ということも起こり得ります。
配当貴族のメリット
配当貴族への投資はデメリットよりもメリットの方が大きいとわたしは考えています。
なぜなら、長期運用すれば「配当貴族」への投資は損する可能性が低いからです。
その理由を解説していきます。
配当利回りが高い
これは当然ですが、配当貴族は配当利回りが高いです。
25年間増配を続けている銘柄を選定していますからね!
後ほど紹介する配当貴族ETFの代表格「SDY」の配当利回りは約2.5%です。
長期で保有すれば、安定した配当を受け取り続けることができるので、損失の可能性はどんどん下がっていきます。
長期で見るとS&P500の実績を上回っている
この30年では「S&P500全体」と「配当貴族指数」の運用成績は「配当貴族指数」に軍配が上がります。
配当貴族ETF【SDY】~SPDR S&P 米国高配当ETF~

SDY?なんだそれ!?AKBグループの仲間か!?
正式名称は「SPDR S&P 米国高配当株式 ETF」。
ETFってことは投資信託とは違うのか!?
ETFは「上場投資信託」と言われていますよ。上場なので、リアルタイムで売買ができます!
投資信託は一日に一回しか価格が決まらねぇけど、ETFはリアルタイムで価格が動いてるってことだな!
SDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)の実績
一番気になるのはこれまでの実績ですよね!
期間 | トータルリターン(2023年2月現在) |
6ヶ月 | +6.14% |
1年 | +7.42% |
3年 | +37.11% |
5年 | +61.48% |
かなり手堅い運用といえるのではないでしょうか!?
現在の配当利回りは約2.5%(2023年2月現在)です!
SDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)の構成セクター
セクター | 比率 |
資本財 | 18.09% |
生活必需品 | 15.81% |
金融 | 15.48% |
公益事業 | 14.17% |
素材 | 9.22% |
かなり分散されていますね!
個別株を買えば、セクターもその1社のセクター100%になってしまいます。
ETFにすることでリスク分散ができますね!
SDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)のコスト
でも、良さそうなものって結局手数料が高かったりするんだよな・・・そこはどうなんだ!?
SDYの年間コストは0.35%です。
投資信託だと年間で約2%ものコストがかかるものもあります。
ですので、ETFのSDYは比較的低コストだと言えます。
一方、ETFには年間コスト0.1%以下というものもあります。
しかし、配当貴族指数への投資銘柄の中でそこまで安いものを私は知りません。
SDYは配当貴族指数への投資銘柄としては極めてコストが安いと思っています。
SDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)の競合銘柄

ここまでSDYについてご紹介してきましたが、配当貴族指数に投資するうえで、他の選択肢はないのか?そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SDYに似たコンセプトの「増配ETF」や「配当貴族投資信託」をここでからご紹介いたします。
VIG(バンガード 米国増配株式ETF)
まず、ご紹介するのはVIG(バンガード 米国増配株式ETF)。
VIGのコンセプトは「10年以上連続増配」の銘柄で構成すること。
配当利回りは年1.91%(2023年2月現在)。
「10年以上の増配」程度なら「25年以上増配]の配当貴族には敵わないんじゃないのか!?
実はそう決めつけるのはまだ早いんです。
組入セクターやコストなんかも違ってきますので、比較してみてくださいね。
VIG(バンガード 米国増配株式ETF)の実績
期間 | トータルリターン(2023年2月現在) |
6ヶ月 | +2.96% |
1年 | -3.54% |
3年 | +28.26% |
5年 | +71.68% |
・ここ1年ではSDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)に軍配!
・しかし、5年ではVIG(バンガード 米国増配株式ETF)に軍配!
VIG(バンガード 米国増配株式ETF)の構成セクター
セクター | 比率 |
情報技術 | 22.6% |
ヘルスケア | 15.9% |
金融 | 15.1% |
生活必需品 | 13.5% |
資本財 | 13.5% |
「情報技術セクター」がトップに来ているのが特徴です。
セクターだけ見るとSDYよりもVIGの方がリスクが高いといえます。
VIG(バンガード 米国増配株式ETF)のコスト
VIGの年間コストは驚異の0.06%!
この経費率は相当魅力的ですね!
「少し値動きがあっても、低コストで増配銘柄を持ちたい」という方にはVIGはオススメです!
日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
続いてご紹介するのは、配当貴族銘柄で構成された投資信託。
「日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」
実はこの銘柄、筆者である私も最近つみたてを始めました!
日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の実績
実は「日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は歴史がすごく浅いです。
販売開始日は2022年10月28日。
なので、実績はあまり参考になりません。。。
ただ、ここ3ヶ月の実績は一応掲載はしておきますね。
期間 | トータルリターン(2023年2月現在) |
1ヶ月 | -0.99% |
3ヶ月 | -8.83% |
現状マイナスですが、私はコツコツと長期で積み立てていこうと考えています!
日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)のコスト
日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の魅力はコストの安さです。
- 購入手数料無料
- 信託財産留保額無料
- 信託報酬 年率0.1155%
他の配当貴族指数銘柄を見ると、信託報酬は安くても年率0.5%程度です。
「配当貴族指数に投資できる」+「コストが安い」
という理由でわたしはこの銘柄での運用を選択しています。
⇒ 日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の情報を詳しくみる
配当貴族銘柄が購入できる証券会社

今回ご紹介した「SDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)」「VIG(バンガード 米国増配株式ETF)」「日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は大体の大手ネット証券会社で購入することができます。
その中でもわたしが利用していてオススメなのは、
です。
今のところこの3社で口座を持っておけば、見つからない商品はないです。
それにコストも安いですし、アプリなどの使い勝手も申し分ないですね!
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松井証券で口座開設するメリット
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まとめ

最後にこの記事のまとめです。
初心者が「配当貴族」に投資するなら個別株ではなく「配当貴族指数」へ投資する
「配当貴族指数」へ投資するには「ETF」と「投資信託」の形がある。
「配当貴族ETF」でオススメしているのは「SDY(SPDR S&P 米国高配当ETF)」。
「増配ETF」なら「VIG(バンガード 米国増配株式ETF)」もあり!
「配当貴族投資信託」なら「日興 Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」が低コストでオススメ!
どれを購入するにしても時間の分散は必要です。
一気に購入するのではなく、コツコツ積み立てていくことをオススメします。
長期で考えれば、配当貴族銘柄は負ける可能性は低いと思います。
長い目で一緒に投資を楽しみましょう!!!