昨今TVや雑誌などでも話題になっているFIRE。
不動産でFIREした、米国株でFIREした、色々なパターンを耳にしますよね。
今回は、米国株のみでFIREするのは現実的なのか検証してみたいと思います。
筆者の投資先
- 米国株
- 不動産
- クラウドファンディング
- 仮想通貨
- 投資信託

米国株を活用したFIRE

米国株を活用したFIREは果たして現実的なのか?
理想を語るのは簡単です。
しかし、リアルなところで考えいくと結構厳しいのが現実です。
FIREとは

- Financial(経済的)
- Independence(自立)
- Retire(リタイア)
- Early(早期)

つまり、本業以外で生計を立て、早めにリタイアするということですね!
4%ルールは充てにならない

メモ
4%ルールとは・・・
年間4%以内の取り崩しなら死ぬまで資産がなくならないというトリニティ大学の研究に基づき言われている定説
その根拠は・・・
米国の株式指数の成長率が7%であるのに対し、インフレ率が3%であることから4%の利益が毎年見込めるという計算。
しかし、これは過去の話です。
投資環境はかなり変化してきています。
2022年の実態
- S&P500は年間-20%
- インフレ率は年間7%

ギリギリの資金でもしFIREしていたら、2022年は精神的にかなり苦しい年になっていますよね。
人生プランを設計してからFIREを目指そう

ファイナンシャルプランナーの目線でFIREを考えたとき、一番大切なのは人生設計です。
- 結婚するのか?
- 子供は何人欲しいのか?
- 老後はどんな生活がしたいのか?
こういったことを事前にしっかりと計画したうえでFIREを目指しましょう。
結婚を考えるのか
人生最初のターニングポイントは結婚です。
共働きの場合、お財布は別!ということもありますが、一般的には結婚すると配偶者の人生も預かることになりますよね。
配偶者がいる場合、配偶者の意見もしっかりと聞いたうえでFIREを目指しましょう。

子どもを何人育てるのか ~公立と私立では教育費にかなりの差があります~
結婚の次に考えるべきことは子どもを何人育てるのか?ということです。
仮に中学校まで公立に通い、高校・大学と私立に進学した場合、教育費だけで1,000万円は見ておく必要があります。
また、大学での一人暮らしを想定した場合、月10万円の仕送りで見積もっても4年間で+500万円くらいは見ておく必要があると思います。
つまり、子ども一人あたり1,500万円は見積もっておく必要があるということです。

参考
老後はどんな生活を望むのか
まだまだ先の話だよって思ってしまう方も多いと思いますが、FIREするうえでは老後の費用も見積もっておく必要があります。
なぜなら、FIREすると厚生年金は充てにできないからです。
老後にかかる費用
- ホーム入居費
- 介護費
- 入院費
「老人ホーム」と一言でいっても様々なタイプがあります。
こちらのサイトがわかりやすくまとめてありますので、是非ご覧ください。
参考
実際老人ホーム入居にはどれくらいの費用がかかるのか?
これは本当にピンキリです。
無料で入居できるところもあれば、入居だけで億を超えるところも存在しています。
老後、どのエリアで生活するのか?も費用を算出するうえで重要になってきます。
費用についてはこちらのサイトがわかりやすいので是非ご覧ください。
米国株でFIREするために必要な元金

では、実際にFIREするにはどれくらいの資金が必要なのでしょうか?
それは、どこを目指すかによって変わってきます。
- フルFIRE
- サイドFIRE
- プチFIRE
フルFIRE
正直株式投資のみでここを目指すのは厳しいです。
4%ルールを適用した場合、年間生活費×25倍が必要と言われています。

そしてここに教育費や老後の費用がそれぞれ上乗せされるわけです。
わたしは子どもが二人いますので、1億円は必要になると考えています。
サイドFIRE
わたしのオススメはここです。
というかわたしが目指しているのがここです。


私は現在銀行員として働いていますが、毎日8時~20時までは拘束されています。
プレッシャーも大きいですし、家族との時間も少ないです。。。
もう少しゆるく働けたらな~と思っています。
仮に月25万円の生活費だとして、月15万円稼げる仕事ができたとしたら残りの10万円がサイドFIREに必要な資金となります。
サイドFIREに必要な資金
- 10万円×12ヶ月×25年 ⇒ 3,000万円

プチFIRE
プチFIREとは、前倒しで退職することです。
「定年5年前に退職を目指す」などです。
仮に5年前倒しで退職するなら5年分の資金を貯めれば良いだけです。
一番容易ではありますが、個人的には5年早く退職したとて・・・と思ってしまいます(笑)
どうやって資金を貯めるのか?



NISA・積立NISAの活用
積立をするにはNISAの活用がオススメです。


特に抑えておくべきポイントは、先日発表された税制改正大綱で2024年からNISA制度が改正になることです。
こちらは2023年末までの制度です。

新NISAについてはまだ金融庁ホームページも更新されておりませんでした(2022年12月22日現在)。


この改正は長期投資をするにはかなりプラスになる制度です!
NISA口座の開設がまだの方は混み合う前に早めに作っておきましょう!
毎月の積立金額
最初に申し上げたとおりインフレからの景気後退懸念が高まっている現在、元本の成長率はあまり期待できません。
単純に元本は据え置きで考えておきましょう。
そうすると、計算はシンプルですね。
目標金額から逆算していきましょう。
サイドFIRE+子供2名の場合
- サイドFIRE ⇒ 3,000万円
- 子ども2人 ⇒ 3,000万円
- 老後 ⇒ 2,000万円
この場合、8,000万円を作るために逆算します。
月々の積立金額 | 年間積立額 | かかる年数 |
10万円 | 120万円 | 66年 |
15万円 | 180万円 | 44年 |
20万円 | 240万円 | 33年 |


FIREのスピードを早める投資先

米国株のみでFIREするには結構きついことがわかりました。
では、FIREを早める方法はないのでしょうか?
米国株の元本のみに頼るのではなく、他の収入源を作ることでFIREを早めます。
米国高配当ETF
一つ目は米国高配当ETFです。
具体的にオススメなのは、VYM、HDV、SPYD。
その中でも特にわたしが推しているのがVYM。
なぜなら、高配当にも関わらず、価格の安定感が抜群だから。
VYMについては別記事も書いていますので、こちらも合わせてご覧ください。
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VYMの構成銘柄は?VYMの魅力をお伝えします【2023年7月】
続きを見る
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VYMで配当金生活はできるのか?【結論】わたしは月5万円の配当収入を目指します!
続きを見る
クラウドファンディング
二つ目はクラウドファンディング。
元本こそ上昇はしませんが、5%超の高利回りを追求できます。
クラウドファンディングについてはこちらでまとめておりますので、合わせてご覧ください。
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FPがオススメする不動産クラウドファンディング【リスクリターン別】
続きを見る
まとめ

米国株のみでフルFIREするのは結構厳しいというお話をしました。
わたしが目指していてオススメなのがサイドFIRE。
FIREを目指すための流れ
- 目指すFIREの形を決める
- 人生設計をして目標金額の決定
- 目標金額に向けて積立
- FIREを早めるには高配当ETFやクラウドファンディングの活用
最後に、、、
苦しみながらFIREしてもその時間が無駄です。
FIREも投資も楽しむことが一番です!
FIREを目指す人も楽しみながら目標を目指しましょう!