NISA/iDeCo

iDeCoの注意点~始める前に確認しておくことはこれだけでOK~

2022年6月28日


・iDeCoって始めるべきなのかな~?
・iDeCoを始めるとしたら注意しておくべきことはなんだろう?

 

そんな悩みをお持ちの方向けの記事になっております。

 

私は毎日銀行員としてお客様に接していますが、現役世代の方から「iDeCoってやった方がいいの?」とよく質問を受けます。

 

普段お客様に回答して納得いただいている内容をもとに解説しますね。

 

控除や非課税を上手く活用しながら将来の資産形成をしていきたいと考えている方はこの記事を参考にiDeCoの知識を深めてみてください。

 

 

iDeCoという制度

 

iDeCoは豊かな老後生活を送るための私的な年金制度です。

 

自分のための年金を若いうちに自分で積み立てておくという考え方のもと設計されました。

 

所得税・住民税の節税


iDeCoの掛金は所得から控除されます。

その結果、所得税・住民税の節税効果があります

 

課税所得 税率(所得税+住民税)
※住民税は10%と仮定
節税金額

月額5,000円
(年間6万円)

月額10,000円
(年間12万円)
195万円以下 15% 9,000円 18,000円
195~330万円 20% 12,000円 24,000円
330~695万円 30% 18,000円 36,000円
695~900万円 33% 19,800円 39,600円
900~1,800万円 43% 25,800円 51,600円
1,800~4,000万円 50% 30,000円 60,000円
4,000万円~ 55% 33,000円 66,000円



運用益が非課税


通常の資産運用では運用益に対して20.315%の税金が徴収されます。

一方、iDeCoでの運用益は非課税!

利益もすべて次の投資に回せるので資金効率がいいですね!

 

 

受取時も税金控除


iDeCoの運用資金を受け取るのは60歳以降ですが、そのときも控除が使えます。

 

一時金で受け取るときは「退職所得控除」

分割で受け取るときは「公的年金控除」

 

出口もしっかりと控除が使えるので安心ですね。

 

iDeCoという制度の注意点

 

ここからはiDeCoの制度上、気をつけておくべきポイントを解説いたします。

 

60歳まで引き出せない


正直これが一番の注意点です!

基本的に掛け金は60歳まで出金できません

老後のための貯蓄だと思いましょう。

 

逆にマイホーム購入資金や子供の教育費のための貯蓄ならNISAなどの利用をおすすめします。

 

職業によって拠出限度額が異なる


iDeCoの毎月拠出額は職業や企業型DCに加入しているかで異なります

 

出典:iDeCo公式サイト



元本確保型と元本変動型がある


iDeCoで投資できる商品には「元本確保型」「元本変動型」があります。

 

元本確保型:定期預金や保険など

元本変動型:投資信託

 

運用配分は自分で設定することができます。

せっかく長期保有するので値上がりが狙える「元本変動型」も是非しっかり組み入れて欲しいです。

 

とはいえ、不安な方はまずは元本確保型重視で初めてみてもOKです。

運用方針は途中で変更も可能です。

 

iDeCoを始めるときの注意点

 

ここからは実際にiDeCoを始める際の注意点について解説していきます。

 

iDeCoは一人一口座

 

iDeCoは一人一口座しか開設できません

どこの証券会社で口座開設するかが重要です。

 

私が考える証券会社を選ぶポイントは以下のとおりです。

 

  • 商品ラインナップの充実性
  • 運営管理手数料の安さ
  • iDeCo以外の取引でも使い勝手が良いか

 

松井証券

 

松井証券は創業100年の歴史ある証券会社です。

iDeCoは老後までの長い運用になります。

歴史と実績がある証券会社に預けるのは安心できますね。

 

取扱商品数は業界最多水準の40

 

運用管理手数料はずっと0円です。

 

松井証券ではじめるiDeCo

あと、おまけですが、松井証券は若い方、少額で取引したい方におすすめの証券会社です。

なぜなら25歳まではずっと手数料が無料で取引できます。

また、1日の約定代金50万円までならどなたでも手数料が無料なんです。

 


マネックス証券


マネックス証券のiDeCoは2020年~2022年でオリコン顧客満足度調査iDeCo証券会社3年連続No.1です。

 

取扱商品数は22

 

運用管理手数料はずっと0円です。

 

マネックス証券 iDeCo

 

また、マネックス証券ではアナリストによるセミナーも豊富に行っているので、情報が充実している証券会社です。

 

マネックス証券で口座開設

 

掛金は無理のない範囲で

 

拠出限度額は職業によってそれぞれですが、無理のない範囲で積み立てを行いましょう

というのも繰り返しになりますが、iDeCoの掛金は60歳まで基本出金できません

 

ただ、実は掛金の額は年に一度変更することができます。

厳しすぎる設定にしてしまったときは拠出額の変更をしましょう。


審査に1~2ヵ月かかる

 

iDeCoの内容も理解できたし、いざ始めよう!

と思っても実は審査に1~2ヵ月程度かかります。

 

まず、口座開設する金融機関から必要書類を取り寄せ、記入・提出します

その後、金融機関が国民年金基金連合会に書類を提出し、審査します

この審査に1~2ヵ月程度かかりますので、焦らず気長に待ちましょう。

 

 

まとめ

 

最後にこの記事のまとめをします。

 

  • iDeCoで積み立てると所得税・住民税の節税に繋がる
  • iDeCoで運用中の利益は非課税、解約後も退職金控除などがある。

 

iDeCoは税金のメリットが大きいです。

ただし、掛金は60歳まで基本出金できないので、注意が必要でした。

 

結論iDeCoは、現在所得税を支払っていて、節税しながら効率的に老後の資金を積み立てたい方にオススメの制度ということです。

 

将来のための資産形成をしたい方は是非iDeCoの活用を検討してみてくださいね。

 

  • この記事を書いた人

Sunday

「銀行を辞めたい銀行員による資産形成」をテーマに情報発信しております。 【収入】 給与50万円/月、不動産35万円/月、太陽光25万円/月、配当30万円/年 【保有資格】 ファイナンシャルプランナー1級 宅地建物取引士 【経歴】 国立大学卒業→メガバンク入社(入社12年目) 【投資先】 米国株、投資信託、仮想通貨、アパート、太陽光

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