
そんな疑問をお持ちの方向けの記事になっています。
私は銀行員を11年間続けてきて、多くのお客様の投資方法を見てきました。
成功する人はどんな買い方をしているのか?
これまでの経験と私の知識をもとに解説していきますね。
この記事を読み終われば、きっとあなたも投資信託の取引を気持ちよく行うことができますよ。
買うタイミングを気にしなくていい投資信託

投資信託には買うタイミングを気にすべき場合と気にしなくていい場合があります。
まずは、買うタイミングを気にしなくていい場合について解説します。
私の投資スタンスは基本こちらです。
長期投資の場合
長期投資(5年以上)を考えている方は買うタイミングを気にする必要がないと思っています。
なぜなら、長期投資をする場合、価格が右肩上がりの商品を選ぶのが基本だから。
つまり、タイミングより早く投資を始めることが大切ということです。
ただし、時間の分散は必要です。
一括で買わず、定期的に購入するか複数回に分けて購入しましょう。
積立を行う人は、積立NISAについても要チェックです。
分散投資する場合
分散投資する場合も買うタイミングを気にする必要はありません。
市場というのはセクター毎にローテーションしています。
時期によって、いいセクター、悪いセクターがあるということです。
例えば、低金利の時期はいわゆるハイテク系(GAFAMなど)が好調でした。
しかし、今年のような金利上昇局面ではGAFAMは下火、生活必需品セクターなどが強くなっています。
つまり、常にいいセクター悪いセクターがあるので、幅広く分散投資する場合は、買うタイミングはそんなに気にしなくていいです。
買うタイミングを気にする必要がある投資信託



短期で利益を狙う場合
短期で利益を狙うということは、大きく下げたときに買い、反発したときに売る必要があります。
1年以内の売買を考えている人は、安値を見極めていく必要があります。
なぜなら、1年間価格が戻らないことは頻繁に起こりうるからです。
例えば、2022年初めにS&P500を購入している人・・・5月現在で多分約20%の損失ではないでしょうか。
今年中に戻るかどうか・・・
つまり、短期で利益を取ろうと年初に買っても、結局半年間戻らないこともあるということです。
逆に下がったときに時間分散で追加で買えている人や長期で考えている人は例え今損が出ていても心に余裕があるはずです。
短期売買で利益を出すには、相場観を磨き、タイミングを見極めないと難しいです。
投資先が限定されている投資信託
投資先を絞って運用する場合もタイミングを見極める必要があります。
30年前と現在、アメリカを見ても主力銘柄は大きく変化しています。
30年前、GAFAMなんてなかったですよね?
投資先を絞って買う場合、本当に今が安値で、これからその分野が伸びていくのか検証する必要があります。
そのうえで買っていく必要がありますよね。
一方、S&P500や日経平均連動型などに投資する場合は自動的に幅広いセクターに分散できています。
つまり自分でタイミングを見てセクターを見直す必要がないのでコツコツ買っていくだけです。
基準価格の安さで選ぶのは間違い



投資信託が組成されたとき、ほとんどの商品の基準価格は10,000円です。
価格がそれ以下の商品は商品設定時から値下がりしているということです。
運用がうまくいってないのか、中には分配金を出しすぎて、元本を削っているものもあります。
一方基準価格が10,000円以上のものは設定来から利益が出ています。
長期投資を考える際は価格が右肩上がりの商品を選ぶのが基本です。
基準価格の安さだけで判断するのは避けましょう。
これから銘柄を選ぶ方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
投資信託を始めるなら早いほうがいい

投資信託を買う際に大切なことは・・・
- 右肩上がりの商品を選ぶ
- 長期投資
- 時間分散
というお話をしてきました。
つまり、早く始めた方が有利ですよね。
初心者は「投資先」「時間」を分散し、気長に待つ。
これが正攻法です!
売るタイミングはいつ?



自分でルールを作っておく
相場観がない方は自分なりの売却ルールを作っておきましょう。
例えば「10%利益が出たら一回すべて売る」などです。
相場観がなく、ルールもないと逆に下がり始めたときに気になって手放してしまうというのもありがちです。
利益が出たときに売らないと儲けがないわけですから、ルールを決めておくのは重要です。
季節で見極める
例えば「セルインメイ」という言葉があります。
これは、5月に株式は売られやすいという格言です。
所詮格言・・・とも思いがちですが、実はそう言われるのには理由があります。
例えば、ファンドの決算が多かったり、税金の還付が5月で一段落したり・・・
もちろん毎年5月以降に下がっているわけではありません。
しかし、4月までで利益が積みあがっているなら、「セルインメイ」を売却理由にしてもいいと思います。
チャートを分析するよりは圧倒的に楽ですよね。
まとめ
投資信託の売買のタイミングについて解説してきました。
投資信託の基本は、右肩上がりの商品、長期投資、時間分散というお話をしました。
その際、買うタイミングは気にしなくていいです。
むしろ早く投資を始めることが大切。
一方、投資先を絞る場合や短期で勝負する場合は、売買のタイミングが重要でしたよね。
初心者のうちは、タイミングを気にせず、早く始めて、分散投資。
実際、私もこの方法で地道に利益を積み上げています。
運用する際は、市場から退場しないことが最も大切です。
焦らず、ゆっくり楽しみながら投資していきましょう!